442.「人材?人財?どちらを育てるのか」仕事の理由や根拠を説明できますか?
先日
スーパーで「この野菜は私達が作りました」
という写真付きの貼り紙を目にしました
生産者と消費者の距離が
近づいた感じがして
いいですよねこういう取り組み
誰が作ったのかわかると安心感があります
農業未経験のボクは
この野菜が出来るまで
どの様な工程があり
どんな苦労があるのかわかりませんが
美味しくいただきました
さて、
様々な経歴を持つメンバーで
構成されているケアのチームでは
経験豊かなメンバーが
効果的な手法を提案してきたり
する事があります
長年ケアの現場で仕事していれば
「ああ、なるほどねその手を使いますか」
と、なる様な内容ですが
経験が浅い人にとっては
その手法がどういった効果があり
どの様な傾向のお客様に有効かまでは
分かりません
「〇〇様にはこの様なケアをしてください」と
やり方だけを連絡事項で申し送ると
「やり方」だけが先行してしまい
「理由や根拠」が追いついてこない事があります
ベテランメンバーさんから
その様な提案があった時は
ボクは「待った」をかけます
24時間365日稼働しているケアの現場で
複数のシフトのスタッフに新しいやり方を伝達すると
決定までの話し合いに
参加出来なかったシフトのスタッフは
申し送られた事を
ただ実施するだけになりがちです
決定するまでの経緯を知らず実行します
スーパーに並んだ野菜を手に取り
購入したボクと同じです
”それが出来上がるまでの過程を知らない”
もちろん
緊急性の高い対応の時は
迅速なケアが必要で
即実行が欠かせません
理由や根拠は
後日説明でも構わないと思います
緊急性は高くないけれど
こうやった方が効率よくないですか?的な
業務改善の時の話です
「自立支援という名の業務怠慢」という冗談を
どこかで耳にした事があります
このあたりのケアの考え方や手法は
論じたらキリがないのでしませんが
近い感覚の話で
良い意味で仕事の力の抜き方を知っている人が
それをチームのルールに持ち込む事は
チームの土台を揺るがす事になりかねないので
注意が必要という話です
つまり
ベテランはケアの仕事の醍醐味も苦労も切なさも知った上で
業務改善を提案してきます
ですが
経験の浅いスタッフは
ケアの仕事の持つ奥深さを知る体験がまだ少ない
そんなスタッフに
安易に効率的なやり方だけを伝えると
理由も根拠も語れない”人材”になってしまう可能性が高いです
医療と介護で圧倒的に違うのが
「根拠に基づいた思考の習慣」だとボクは考えています
ただ単に
「こう教わりました」
「先輩がやっていたから」
という理由ではなく
【ケアの根拠】 を説明出来る
”人財”になってもらえる様に
チームの取り決めを
慎重に判断したいですよね
業界未経験のメンバーにとっては
初めてのケアの仕事
何が大切で何が重要で
どんな苦労があって
どんな達成感があるのか
しっかり味わいながら
成長できる
環境を作りたいですね
では、また~
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ボクも派遣スタッフとして色々な施設で勤務経験が出来ました。
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